9月9日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、ゲストに藤井泰範さん(国立天文台 先端技術センター)をお招きしてお送りしました。
ライブショーは本日午後8時の星空からスタートしました。夏の大三角や土星の紹介をして宇宙へ飛び出します。
地球を外から眺めて太平洋を越えて南米チリの場所を確認し、「ゲストコーナー」へ。

「ゲストコーナー」では、藤井さんに「大きくて小さい電波望遠鏡」というタイトルでお話ししていただきました。
藤井さんはチリ・アタカマ砂漠にあるALMAという電波望遠鏡の電波受信機を開発する仕事をされています。ALMAの話題についてはこれまでも「ユニバース」で取り上げていますが、ALMAを構成するパラボラアンテナ1つの大きさは12m(25mプールの約半分!)で、そのアンテナをいくつも組み合わせることで口径16km(山手線と同じくらいの大きさ)のアンテナと同じ解像度を実現しています。そんな大きな望遠鏡ですが、観測する電波の波長(波の長さ)はわずか0.3mmです。そして0.3mmの波長をもつ電波を観測するための装置も小さく作られています。例えば、受信機に組み込まれたミクサブロックという部品は500円玉と同じくらいの大きさです。そしてミクサブロックの中にあるSISチップは、500円玉の「500」と彫られている数字のゼロの中に刻まれた溝の幅と同じくらいの太さで、長さは約2㎜しかありません(実際の500円玉と比べてみてください)。藤井さんはこの小さなチップをミクサブロックへ顕微鏡とピンセットを使って手作業で組み込み、接着したそうです。大きな望遠鏡に比べてとても小さな部品ですが、こういった部品を使って作られたALMAが、惑星の形成の様子を明らかにするなどに役立ってきました。今後の観測成果にも目が離せませんね。

「ゲストコーナー」のあとは、宇宙に戻り、9月6日の太陽フレアや8月8日に北アメリカで起こった皆既日食についてお話ししました。その後「太陽系の姿」の紹介をして、「宇宙の果てへ」向かいました。ビックバンの様子のヒントになるといわれている宇宙の背景放射を眺めた後、地球に戻り「国際宇宙ステーション」を見ました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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