2月4日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお迎えしてお送りしました。
ライブショーは「ゲストコーナー」からスタート。
ゲストの藤原さんにはハワイのすばる望遠鏡からスカイプ中継を繋ぎ、
「すばる望遠鏡の観測室からアロハ!」というタイトルでお話していただきました。
すばる望遠鏡は、マウナケアという標高4200mの山の頂上にある観測施設で、
日本の国立天文台が建設し運営しています。
ドームの高さはビル15階相当の45m、中にある望遠鏡は高さ25m、
望遠鏡の主鏡の直径が8mというとても大きな望遠鏡です。
観測室には10以上のモニターがあり、望遠鏡がどの方向を向いているか、
次はどこに向けるか、どんなものが撮れたかなど様々な情報が映し出されています。
藤原さんはまさに今、惑星の材料となる小さな塵を赤外線で観測されているところでした。
すばる望遠鏡では天文学者だけでなく、望遠鏡を操作する技術者の方も働いており、
「二人三脚」で観測を行っています。
さて、すばる望遠鏡のあるマウナケアの頂上は標高がとても高いので、気圧が
地上の6割程度しかありません。そのため息苦しくなったり、注意力が低下したり
することがあり、その場合は酸素吸入が必要です。
一気に山頂まで上がってしまうと体調を崩しやすいので、観測前には標高2800m
付近の宿泊施設で1泊しなければいけないという決まりがあります。
そんな場所にあるすばる望遠鏡で観測したデータは日本に持ち帰り、
長ければ1年以上もかけて丁寧に解析を行い、論文にまとめて発表します。
今後の発見が楽しみですね。
「ゲストコーナー」のあとは「本日の星空」のコーナー。
その後、宇宙へと飛び出し宇宙の果てまで宇宙旅行をしました。
最後に「国際宇宙ステーション(ISS)」について紹介を行いました。
2017年の11月から半年間、日本人宇宙飛行士として11人目となる
金井宣茂宇宙飛行士の宇宙ステーション滞在が予定されています。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして
科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。