7月24日@科学技術館

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うだるような暑さが続いていますね。
本日は案内役 内藤誠一郎(国立天文台)にて、今夜見える星座の紹介と七夕で有名なおりひめ(こと座のベガ)とひこぼし(わし座のアルタイル)、そしてその間に存在する二重星、アルビレオの紹介をしました。二重星とは実際は二つの星が近くに存在するのに、肉眼で見ると距離が近すぎてひとつの星に見える星を指します。おりひめとひこぼしは天の川を隔てて遠く離れたところに存在していますが、アルビレオは拡大してみると近く星と星が存在し、星同士が寄り添っているようにみえます。
また、「ライブ天体観測」では、星の最期の姿のひとつを表しているM57(リング星雲)や、星の生まれているところを表しているM20(三裂星雲)などを紹介しました。


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図:M57(リング星雲)
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図:M57(リング星雲)

こちらは異なったスペクトルで見たリング星雲を表しています。
右がH-beta H-alphaを通して撮影したリング星雲です。
このように同じリング星雲でも、見る方法によって見え方が異なります。
ヤーキス天文台でいつも天体観測して下さっているビビアンさんは、こうした「見え方」によって、星雲がどのような構造なのかを研究していらっしゃるそうです。
人間と同じで、いつも空に輝いているように見える星にも、生まれてから死ぬまでの一生があるのですね。
ぜひお近くにお寄りの際は、少し涼みに科学ライブショー「ユニバース」にお越し下さい。