12月15日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(自然科学研究機構 核融合科学研究所)が案内役を務め、ゲストに下条圭美さん(国立天文台チリ観測所助教)をお迎えしてお送りしました。

最初のコーナーは「太陽系の姿」です。
太陽系の惑星を内側から順に見ていきました。惑星のうちの一つ、金星には「あかつき」というJAXAの探査機が2010年に打ちあげられ、一度の金星周回軌道への投入失敗を経て2015年から長楕円軌道に投入・軌道修正ののちに定常観測を行っていました。先日、その「あかつき」が二年間の定常運用を終え、さらに三年間の延長運用が行われることが発表されました。金星の大気で生じる高速風「スーパーローテーション」の仕組みを調べており、最近には新たな研究成果も発表されたばかり。更なる活躍が期待されますね!

「最近の太陽」では、太陽の最近の姿や来年観察することができる部分日食が紹介されました。

次は「本日の星空」。
オリオン座やおうし座など、冬の代表的な星座は1等星が多く、ほかの季節よりも星座を見つけやすくなっています。
ちょうど12月13、14日がふたご座流星群のピークでしたが15日でも条件が良ければ流星が観測できるかもしれません。
時間があればぜひ夜空を見上げてみてください。

今回の「ゲストコーナー」では下条さんに「電波でみる太陽」と題してお話ししていただきました。
星は私たちが見ることのできる可視光だけでなく、赤外線、紫外線、X線、電波といった様々な光を出しています。
これらは全く違うものではなく、波長の長さが異なっているだけです。また、温度によっても放出される光は違ってきます。
人間が可視光を認識できるのは太陽の温度が6000Kとなっており、人間の目がその温度によって発せられる光に合わせたからだとか。
もし太陽の温度が違ったら、また違った景色が見えたのかもしれません。
そのため可視光だけでなく、様々な光で太陽を観測すると私たちが写真で見る太陽とは異なるものが見えてきます。
世界最大の天体観測用電波干渉計である「アルマ望遠鏡」は太陽観測もできるため、下条さんは異なる光を用いて太陽を観測しているそうです。
最近では電波で黒点を観測すると、可視光では暗く見える黒点が暗く見えなかったという発見をし、さらに興味深いデータを見つけたとのことでした。
太陽には多くの疑問が残っています。太陽のエネルギーは中心で行われている核融合によって生じているのに中心や表面よりも歳層やコロナの様が高くなっていること、また宇宙飛行士や将来の宇宙旅行に関係する太陽フレアで作られる放射線がどのように生じているのかといったことです。
アルマ望遠鏡で電波を使って太陽を観測することによって、以上のことを明らかにしようと研究が行われています。これからどのようなことがわかっていくのか楽しみですね。

最後は「宇宙の果て」に飛び出し、多くの銀河を通り過ぎ宇宙の大規模構造を見たのちに私たちの住む地球へ戻りました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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