2月23日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
ゲストに千葉大学大学院理学研究院の間瀬圭一さんをお招きしてお送りしました。

まず初めに「分子の世界」のコーナーでは、水やエタノールなど身近にある分子の姿を見ていました。
また、食塩の温度を上げたり下げたりすることで、分子がどのような運動をするのかもシミュレーションで見ていきました。

「恒星間飛行」のコーナーでは、恒星ごとに距離は異なっており、ほかの星から見た星座の見え方は異なっていることがわかりました。

「重力の不思議」のコーナーでは、太陽を消したり増やしたりすることで太陽系の惑星がどのような運動をするのかをシミュレーションで見ていきました。

次に「ゲストコーナー」では、間瀬さんに「南極から世界最大のニュートリノ望遠鏡で宇宙を覗く」というタイトルでお話ししていただきました。
ニュートリノの研究をされている間瀬さんは約2年前に南極に行ったそうです。
ニュートリノという素粒子は、物質とほとんど反応しないため、遠くまで観測することができます。
近赤外線や電子レンジで使われているマイクロ波などを利用することで、普段見えている可視光では見られない部分を見ることができるのと同様に、ニュートリノを使うことで今まで観測していたものとは異なる宇宙を見ることができるのではないかと考えているそうです。

現在、南極には世界最大の1立方キロメートルのIceCube望遠鏡があります。
しかし、ニュートリノはなかなか検出できないため、より大きい検出器が必要になります。
そのため、現在IceCube望遠鏡よりさらに100平方キロメートルのAskaryan Radio Array (ARA)望遠鏡を作っているそうです。
ARA望遠鏡が出来た時どんな宇宙が見えたのか、この科学ライブショーでお話が聞けるといいですね。

科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に様々な分野のゲストをお招きして上演しています。
ぜひ土曜日に科学技術館4Fシンラドームにお越しください。

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