9月14日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、お送りしました。

今日のライブショーは「本日の星空」「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」「重力の不思議」のコーナー上演を行いました。

「本日の星空」では、太陽が沈んでいく様子やこの時期に見える星や星座を紹介しました。
あと一週間ほどで秋分の日になります。今の時期では太陽はほぼ真西に沈んでいく様子が見られました。
時間を進めて20時頃になると、南の空には沈みつつある夏の星座が見えてきます。
空の低いところにはさそり座やいて座が、少し高いところにはこと座のベガやわし座のアルタイル、はくちょう座のデネブなど夏の大三角をつくる星が見えました。
ベガとアルタイルは七夕の星としても有名で、ベガは織姫星、アルタイルは彦星として知られています。
また、さそり座といて座の近くには木星と土星が見えていました。
南東の空には今年で一番小さい満月が見えました。
今日の満月は月が地球から最も遠くにあるときの満月なので、いつもより小さい月となっています。
月といえば昨日は中秋の名月でしたが、実は満月になるのは今日なのです。
中秋の名月を見た人もそうでない人も、ぜひ今日の満月を見てみてください。

「太陽系の姿」では、地球を飛び出して太陽系の惑星を見ていきました。
太陽に一番近い惑星から順に名前あてクイズをしました。たくさんの人が積極的に参加してくれました。
さらに準惑星などを見たあと、火星と木星の間にある小惑星帯を見ました。
小惑星帯には、現在はやぶさ2が探査を進めているリュウグウがあります。
今日ははやぶさ2がリュウグウに着陸してサンプルを採取している様子の動画を見ました。
はやぶさ2は来年の年末ごろに帰還する予定となっています。今回の探査でどんなことがわかるのか、楽しみですね。

「宇宙の果てへ」では、さらに地球から遠ざかって、星座をつくる星や私たちの暮らす天の川銀河、さらに遠くの銀河を見ていき、宇宙の大規模構造を見ました。
星座をつくる星は地球から見ると同じくらいの距離にあるように見えますが、実は一つ一つ距離が違っていて、地球から遠ざかっていくと星座の形が崩れていく様子が見られました。
星座の世界を超えると天の川銀河が見えてきました。
天の川銀河は中心が少し膨らんだ円盤の形をしていて、その直径は光の速さでも10万光年かかるほどの距離があるそうです。
宇宙には天の川銀河の他にもたくさんの銀河があり、どんどん遠ざかるにつれて銀河の一つ一つが網の目のように分布している宇宙の大規模構造が見えました。

「重力の不思議」では、太陽系の惑星の運動についてシミュレーションを行いました。
ある日突然地球の運動の速さが変わったら?太陽が消えたら?違うところから他の太陽が攻め込んできたら?といったシミュレーションを行い、どのようになるか会場の皆さんと予想しました。

今回ゲストコーナーはありませんでしたが、科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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