7月23日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(情報通信研究機構)が案内役を務め、
ゲストに多氣昌生先生(東京都立大学 名誉教授/同システムデザイン学部 特任教授)を迎えてお送りしました。

はじめは今日の星空のコーナーです。今日の20時ごろの星空を映し出すと、南から東よりの空に延びる天の川、その近くにあること座のベガ(織姫)とわし座のアルタイル(彦星)、その2つの星とはくちょう座のデネブを繋いで夏の大三角を見ることができます。その下に見えるいて座は天の川銀河の中心方向がある星座です。
次に「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系にある惑星の名前や太陽系外縁天体などを紹介しました。
さらに地球から遠く離れて、「銀河宇宙の世界」
のコーナーに移ります。ここでは天の川銀河や、最近撮影されたその中心にある巨大ブラックホールの電波写真を紹介しました。この写真は電波を観測する望遠鏡を使って撮影されたそうです。

次に「重力の不思議」のコーナーでは、ある日太陽が突然消えたら・逆に突然増えたらどうなるのか等をシミュレーションを使った実験でお見せしました。

「ゲストコーナー」では多氣昌生先生に「身のまわりの電波って安全?」と題してお話しいただきました。
電波とは何か、皆さんは知っていますか?実は、たくさんの電波が身のまわりで使われています。会場からは「スマートフォン」や「テレビ」などの声が上がりました。そのほかにも電子レンジや衛星放送などにも電波は使われています。
そんな、身のまわりに沢山ある電波ですが、私たちの健康に悪い影響を与える心配はないのでしょうか?総務省が作る電波防護指針では、電波の強さの決まりを定めています。多氣先生達のグループが行った研究では、現在の携帯電話基地局からの電波量は10年前と比べると3倍に増えていることが分かりました。それでもその量は、電波防護指針で定める値の1万分の1以下の量だったそうです。
それでも、いろんな報道で電波の危険性が主張されています。例えば「WHOが携帯電話の電波に発がん性のリスクがあるかもしれないと警告した」というような報道がありました。これは、本当に電波が危ないということなのでしょうか?実はこの報道のもとになった評価を決定づけた研究でも、電波をたくさん使用しても腫瘍は増えない、でも特にたくさん使った少数の人は、それが携帯電話の影響とはいいにくいけれど、リスクが高い可能性がないと断言できない、というもので、本来の主張は、研究を続けることが必要であるというものでした。
これまで長年にわたって電波の危険性に関する研究が行われていますが、電波が危険であるという確たる証拠は出ていません。科学というものはわからない事があるのは当然であるからこそ、調べることはとても大事なのだそうです。
たくさんの情報がある中では情報の確からしさを見極めることが重要です。有名な物理学者の寺田寅彦は、「怖がらなすぎたり怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなか難しい」と言ったそうです。正当に怖がることは難しいですが、多氣先生いわく、電波に関しては怖がる必要はないそうです。これからも電波などに過剰に怖がることなく、正しい情報を知って、生活を豊かにしてくれる科学技術に期待しましょう。

科学ライブショー「ユニバース」は8月は13日(土)、20日(土)、27日(土)に上演いたします。
夏休みはぜひ、科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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