本日の科学ライブショー「ユニバース」は,平松正顕(国立天文台)が案内役を務め、お送りいたしました。
本日のライブショーは「本日の星空」から始まりました。南の空に明るく見える木星・土星、そこから少し見上げたところにある夏の大三角を紹介し、さらに秋の代表の星座であるペガスス座や、みなみのうお座も見ました。みなみのうお座のフォーマルハウトという一等星には細い砂粒でできた輪があり、惑星も回っているかもしれないと注目されているそうです。
続いて、「ライブ天体観測」ではアメリカのシカゴにあるアドラープラネタリウムのMichelleさんと中継を繋ぎ、コーナーをお送りしました。悪天候のため実際の星空を見ることはできませんでしたが、天文台で撮影された写真を見せてくれました。初めは7月に撮影された木星です。縞模様がきれいに見えました。次に土星です。氷の粒から構成されるリングや、70個近くある土星の衛星のなかでも大きな衛星のタイタンやエンケラドスなどが写しだされていました。最後はこと座の中にある星の終わりの姿の、リング星雲を見せてくれました。私たちの太陽系の太陽も50億年後にこのような姿になると言われているそうです。アドラープラネタリウムでは11月に新しくより大きな望遠鏡が作られるそうなので、11月以降のライブ天体観測がとても楽しみですね。
「太陽系の姿」
のコーナーでは、地球を出て太陽系の内側から順番に惑星を紹介しながら太陽系の外まで飛び出しました。惑星の名前を言う子供たちの元気な声が響きわたりました。
最後は「銀河宇宙の世界」。天の川銀河も飛び越え宇宙の大規模構造を紹介しました。一つの銀河につき一千億個も星があるので、どこかに地球のような星があるかもしれませんね。また、今年発表されたM87のブラックホールを見ました。ブラックホールに落ちていくガスが放つ光の輪が見えました。ブラックホールはすべての銀河の中心にあるといわれているそうです。実際に観測されたデータを使って宇宙の広さを実感した後、地球に戻り疑似宇宙旅行が終了しました。
今回ゲストコーナーはありませんでしたが、科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。