8月2日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
お送りしました。8月に入り、本格的に暑さが増してきましたね。本日は太陽が強く
照りつけ青空の広がる科学技術館前の写真からスタートしました。そこから時間を
進めて今夜8時の星空を見ていきました。西の空にはまだ春の星座の星である
スピカやアークトゥルスが見えています。スピカの近くには火星や土星、月が並んで
います。真上には七夕の星であるベガとアルタイル、そしてその間に横たわるきれいな
天の川が広がっています。
実は本日8月2日は伝統的七夕であることをご存知でしたか?伝統的七夕とは
太陰太陽暦にもとづく七夕のことをいいます。この伝統的七夕の夜空を楽しもうと、
全国では様々なイベントが行われているようです。みなさんも今夜は不要な
明かりを消して夏の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
地上から星を見上げた後は宇宙から私たちの住む太陽系を眺めました。
太陽系の惑星はみんな個性的な大きさや見た目をしていました。そして太陽系
からどんどん離れていくと、私たちが普段見ている星座たちは姿を変え、恒星が
集まったきれいな円盤“銀河”が見えてきます。この銀河は織姫や彦星のいる
天の川の正体で天の川銀河と呼ばれています。天の川銀河のほかの銀河も
見てみると集まっているところやすかすかなところ、いろんな特徴が見られます。
さらに宇宙の果てまで行くと宇宙はどのように見えるのでしょうか。
ぜひ科学ライブショーで体感してください。
宇宙の果てまで見たところでもう一度太陽系へ戻って今度は私たちのよく知る
惑星たちの動きについてみていきました。惑星たちは太陽の重力の影響を
受けてそれぞれ回っています。では、もしそこへ太陽が2つ、3つ・・・と現れたら
どうなるのでしょう。実際には起こりえない、ユニバースならではの実験がご覧に
なれます。
そして本日の「ゲストコーナー」では吉川真(よしかわまこと) さん(JAXA)を
お招きして「『はやぶさ2』打ち上げに向けて最終準備中」というタイトルで詳しく
お話ししていただきました。
小惑星イトカワを探査し、劇的な帰還を遂げた「はやぶさ」。その経験を活かしより
レベルアップした小惑星探査機「はやぶさ2」が今年2014年の冬に打ち上げ、まだ
名前の無い小惑星1999 JU3を探査します。この小惑星はお団子のような形を
しており、直径は870m、イトカワの直径535mに比べると大きいくらいです。2018年
6月には小惑星に到着し「はやぶさ」と同じようにまずはサンプルを採集します。
そしてここからが新しい挑戦。衝突装置を上空で爆発させ、小惑星に人工クレーターを
つくり、着陸をして地下の物質を採集する予定です。表面と地下から物質を採集
するという世界初の試み、たいへん楽しみですね。このミッションのテーマは約46億
年前の宇宙(太陽系)を調べること、そして地球に落ちてきている隕石と小惑星の
関係を調べることなのだそうです。そこから私たち生命の原材料、太陽系の誕生と
進化を調べる具体的な資料になるのではないかと期待されています。2020年の
12月、東京オリンピックが終わるころに帰還する予定だそうです。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の話題を
お送りしています。夏休みも本格的に始まりました。ぜひ自由研究のテーマを
探しに科学技術館4階シンラドームへお越しください。