7月30日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
ゲストに山田幸正さん(首都大学東京)をお迎えしてお送りしました。
まずは、「分子の世界」のコーナーから。
調味料やビタミンなど、身近なものを3Dの分子の世界から眺めて、
その正体を観客のみなさんに当ててもらいました。
本日の観客のみなさんは物知りな方が多く、難しい分子の名前も
どんどん正解していました。
次に「重力の不思議」コーナーへ。
地球の公転速度が早くなったとき、太陽がいくつも増えたとき太陽系は
どうなってしまうのか想像してもらいながらシミュレーションを行いました。
太陽系に6個もの太陽を増やしてみたところ、惑星たちがとてもユニークに動き、
会場からは笑い声があがりました。
続いて「恒星間飛行」のコーナーへ。
ここでは、現在の地球から見た星空と、別の恒星から見た星空を見比べます。
オリオン座のベテルギウスに移動する間、私たちが普段見ているは景色は
どのように移り変わってゆくのでしょうか。
最後は、「ゲストコーナー」へ。山田さんには
「ベトナム北部の伝統的キリスト教会堂の建築空間」と題して、
ベトナムにある教会のつくりや他の地域との違いについてお話しいただきました。
ベトナムには日本より50年も早くキリスト教が伝わっており、東南アジアで3番目に
キリスト教信者が多いとされています。山田さんはそのベトナム北部のハノイ近郊で
2007年から調査を進めているそうです。
ハノイにはおよそ1200もの教会があり、山田さんは実際に一軒一軒訪れて外観や
内部の写真を撮影し、現地の方に話を伺うなどの活動をなさっています。
ハノイにある教会はヨーロッパにあるものと似たような外観をしていますが、
一部にはベトナム独自の技術や装飾が用いられており、文化の融合が見られます。
また、1930年以降になってベトナム国内での建築技術が進歩してくると、
ドーム風の屋根が多く見られるようになります。
これは、神様の居場所である教会を天球、すなわち地球から見える宇宙に
見立てているのではないか、とのことです。
このような調査は今後もどんどん行なわれていくそうです。
美しい教会の写真をまたたくさん見せて頂きたいですね。
科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
最新の科学の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階のシンラドームへお越しください。