インフルエンザや麻疹が拡がると、学校は学級閉鎖します。どうしてでしょうか?
このような人から人へうつる病気は、昔は原因がわからずただひ たすら恐れるしかありませんでした。
そんな中、顕微鏡がつくられ、病気の原因が病原体であり、沢山種類があって、どうやってうつるのか、どうやるとやっつけれるのかわかってきました。
しかし、まだまだわかっていないことも沢山あります。
今日はそんな病源体と顕微鏡の話をします。
ゴッホの「ローヌ川の星月夜」に描かれている星ぼしは、北斗七星だと思われていた。
だが、夜景に描かれているアルルの街は南西に広がり、北斗七星は北の空にある。そこで、ペガスス座を描いたのではないかという説が浮上した。
これまでは、恒星の配置だけの議論だったが、私たちは「星の明るさ」を絵画から求めてみた。
その結果、北斗七星の方が強い相関を示した。
また、恒星の色指数との関係を調べたところ、ゴッホの目は赤色感度の弱いことが実証された。
関東の北のはずれ、茨城県東海村の海沿いに、大強度陽子加速器施設J-PARCはあります。
そこでは、世界最高強度の陽子ビームを使って、素粒子や原子核の研究を行っていたり、物質科学や材料科学、あるいは生命科学など、多種多様な世界最先端の研究を行っていたりします。
陽子ビームとは一体なんなのか、加速器ってどんなものなのか、そしてこの研究所で行われている研究とはどんなものなのか、最新の研究データも踏まえ、わかりやすくご紹介!
すばる望遠鏡はハワイ島・マウナケア山頂にある世界最大級の望遠鏡です。
標高4000メートル超にある観測室には天文学者・技術者が毎晩滞在し、様々なカメラ・手法を使って天体の観測を行っています。
今回はこの観測室とテレビ電話でつないで、観測の「最前線」の様子をご案内します。
天体観測といえば、どのような光景を思い浮かべますか?
寝袋に包まって流星群を見たり、双眼鏡を使って星空を見てみたり・・・?
しかし、現代の天文学の世界では、目で観て天体を観測することはほとんどありません
望遠鏡と高精度の検出器を使用し、デジタルデータを用いて、宇宙の謎に挑戦しています。
埼玉大学では、55cm”SaCRA望遠鏡”をはじめとする望遠鏡・観測装置を制御する”SaCRAシステム”を使用した科学観測を行っています。
今回は、現代の天体観測手法と、”SaCRA望遠鏡”が見てきた宇宙の様子をご紹介します。
人工衛星を載せ、天高く昇っていくロケット。
とても迫力があって、美しい光景です。
日本には二ヶ所の発射場があって、それぞれ違った種類のロケットを運用しています。
場所、機種、時間帯、天候、季節、風……これらは毎回どこかが異なっていて、それゆえ同じ打ち上げは二度とありません。
打ち上げの見どころ、楽しさや現地の魅力について、20回以上の打ち上げ見学経験と数万カットの画像をもとに、写真やビデオをお見せしながらご紹介します。
銀河は時に衝突したりしながら成長していきます。
赤外線での観測は、見た目には隠れている銀河の真の活動性を明らかにします。
今回は、銀河の性質や赤外線観測の利点などを中心にお話しします。
地球の反対側、南米チリの標高5000mの砂漠で、巨大な望遠鏡が宇宙の謎に挑んでいます。
その名はアルマ望遠鏡。日本を含むたくさんの国々が協力して、宇宙のさまざまな天体からやってくる電波をとらえ、星や惑星、銀河の誕生の様子を明らかにしたり、生命の材料探しに挑戦したりしています。
講演では、チリ現地の写真もふんだんに使いながら、アルマ望遠鏡の最新の成果をご紹介します。
人類は古くから天体を観測してきましたが、これまで存在を知られていなかった新しい天体の発見は現代でも続いています。
高速電波バーストは2007年に初めて発見された「新種」の天体で、一瞬だけ強く電波を放出しすぐに消えてしまうという性質を持ちます。
現在、謎に包まれた高速電波バーストの正体を解き明かそうと多くの研究者が夢中になっています。
今回のゲストコーナーでは、この新種天体の正体を探る研究、その最前線の様子をお知らせします。
月や小惑星を調べることが、地球の起源解明に繋がることをご存知ですか?
遠いようで意外と近い太陽系の「小さな天体」たちと、それらに着目した観測装置についてお話します。
「あらせ」衛星は,2016年12月20日にイプシロンロケット2号機で鹿児島県内之浦スペースセンターから打ち上げられた科学衛星です.
観測を通じて,宇宙プラズマ科学における最大級の謎である、ヴァン・アレン帯(=地球を取り巻く高エネルギープラズマの雲)の形成メカニズムに迫ります.
天文雑誌や天文関連ソフトウェアを手がける企業「アストロアーツ」のウェブサイトでは、注目の星空情報や国内外で発表される最新の研究成果など、天文・宇宙の話題を日々掲載しています。
今回のゲストトークでは『4月1日ならでは』の話題をメインに、当日の掲載記事や過去に反響の大きかった記事について、編集部の裏話も交えながらご紹介します。
空に天気があるように、宇宙にも天気があります。
そしてその源は太陽です。
太陽表面で爆発が起きると宇宙嵐がおこり、地球周辺の宇宙や、規模の大きな時には我々社会にも影響します。
最近は太陽など宇宙環境の監視体制が充実し、観測データが豊富にあります。
これらのデータをAI(人工知能)に学習させて「宇宙天気予報」の精度が良くなることを示したのでご紹介します。
現在、南極にて世界最大のニュートリノ望遠鏡IceCubeが宇宙からのニュートリノを観測しています。
このIceCube望遠鏡より更に約10倍感度のいいARA望遠鏡を南極にて建設中です。
この建設のために南極に行ってきましたので、その様子とARA望遠鏡の紹介をします。
美しいリングを持つ土星は多くの人を魅了してきました。
リングは無数の氷粒子でできてるものですが、その起源や性質にはまだまだ多くの謎があります。謎を解明するためさまざまな観測が長年行われてきました。
今回私たちは、ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡が撮影した土星の赤外線画像を使って、リングの明るさや温度を細かく測定することに成功しました。
土星リングの新たな「素顔」をご紹介します。
宇宙のデータを見せる方法には、観測波長(可視光線・赤外線など)ごとに並べる、被写体(惑星や天体など)ごとに並べるなど、いろいろあります。
今回ご紹介する「宇宙カレンダー」は、JAXA宇宙科学研究所の人工衛星などで観測した太陽、オーロラ、小惑星「イトカワ」やX線天体などの宇宙科学データを、観測した日付で並べたユニークなものです。
この「宇宙カレンダー」に収録されているデータの説明とともに、見どころについて紹介します。
皆さんは、夜空の星々の並びから星座を探したり、望遠鏡で撮られたきれいな星雲や星団の写真ををみたことがあるのではないでしょうか?
星や星雲、星団は、空の中のいろいろな場所にあり、それぞれが違った色や形として見える「光」を放っています。
この「光」を使って、私たちは宇宙の姿を知ることができるのです。
しかし、色や形とは違い、私たちの目では区別できない「偏光(へんこう)」という大事な性質も「光」には含まれています。
この「偏光」を調べることで、天文学者は、色だけではわからない宇宙の数々の謎に挑んでいるのです。
実はこの「偏光」、私達の日常生活にもたくさん潜んでいます。
実際に日常の「偏光」を体験していただきつつ、「偏光」を使った宇宙の研究の一端をご紹介します。
私が学生の頃に聞いていた曲の中に、宇宙の現象を音源にしてシンセサイザーで演奏した作品が
ありました。
当時、わくわくしながら聞いて、口笛で真似したりするのがミニブームだったのですが、それが思いがけない因果で、今につながっているというお話をさせていただきます。
ヽ(´▽`)/黒ラブ教授です。大学の先生をしながら芸人をしています。
今日は、女子中高生向けに、劇場でやっている理系ネタを見ていただけたらと思います。
大学の先生だけあって本格的な大学の内容ですが、笑えます!無理やり笑ってね!(笑)というより、理系が嫌い、興味ない人メインにネタ設計しています。
理系という文字だけで鳥肌立つ人、文系の人にも見てもらいたいです!来て来て!鳥肌立ったらごめんなさい(●´エ`●
地球と同じように月にも昼と夜があります。
太陽からは光(電磁波)の他に太陽風と呼ばれるプラズマが吹き出していますが、この太陽風が月の昼側に衝突すると大部分が月面に吸収されます。
そのため、月の夜側にはプラズマがほとんど存在しない領域が形成されます。
今回は、JAXAの月周回衛星「かぐや」の観測データに基づいて、月の夜側で起きている現象をご紹介します。
私たちは、太陽系の昔の姿である、塵の円盤(デブリ円盤)の研究をしています。
最近、チリのアタカマ砂漠にあるアステ望遠鏡を用いて、デブリ円盤に中性炭素原子ガスを初めて検出しました。
私たちは、すでにガスが散逸したと思われていたデブリ円盤に、ガスがどうして残っているのか?を明らかにしようとしています。
風鈴、飲み物のコップなど夏は特にガラス製品を使うことが多くなります。
望遠鏡の大事な部品であるレンズや鏡も現在はガラスから作られています。
いろいろなガラスには、長い間にわたって安定という共通の性質があり、一方では用途により異なる性質を持ちます。
大型望遠鏡に使われる技術の一つとしてのガラスを一緒に考えてみましょう。
アメリカ・ハワイ島に建設された日本のすばる望遠鏡は、日々進化しています。
最近はHSCという超巨大カメラが設置され、様々な成果を生み始めました。
一方で今年の5月には、HSCの「先代」にあたるカメラSuprime-Camが引退しました。
Suprime-Camの成果に触れつつ、「最後の観測」の様子をご紹介します。
ソーラーセイル(宇宙ヨット)は、宇宙空間で風の代わりに太陽の光を帆に受けて進む、エンジンも燃料もいらない夢の宇宙船です。
日本の宇宙ヨットは、セイル(帆)に薄い膜の太陽電池を貼り付けていて、太陽光で発電することができるので、あわせてソーラー電力セイルと呼んでいます。
この宇宙船があれば、宇宙を長い時間旅することができたり、今まで行けなかった遠い宇宙まで行くことができます。
そんな宇宙ヨットの魅力についてお話しします。
南米チリの標高5000mの高地で宇宙を見つめるアルマ望遠鏡。
この望遠鏡には「電波」を「受信」する装置が使われています。
国立天文台で開発・製造された「電波受信器」を紹介するとともに、
「電波な装置」の面白さを紹介できればと思っています。
夏~秋は台風が活発なシーズンです。一つ一つの台風を眺めていると、
それぞれ個性が見られます。例えば、8月に日本に上陸した台風5号は、
とても長生きした台風として注目されました。最新の観測で台風の様子を
くわしく見てみましょう。
太陽の表面には太陽黒点がよく出現します。その黒点の回りには太陽フレアという
爆発が頻繁に発生します。これらの現象は、わたしたち人間生活や宇宙環境を利用
した活動に影響を及ぼします。そこで、われわれは宇宙の天気予報を実現するため
の研究活動を行っています。
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトでは、天文ソフト「Mitaka」の開発をしています。
このソフトを使うと、地球から観測可能な宇宙の果てまでを自由に移動していろいろな天体や構造を見たり、カッシーニのグランドフィナーレなども再現して見ることができます。
国立天文台三鷹キャンパスの4D2Uドームシアターで使われていますが、フリーソフトなのでダウンロードしてご家庭でも使えます。
Mitakaはどんなソフトか、開発者がお話しします。
国立天文台すばる望遠鏡は、新型カメラ Hyper Suprime-Cam を使い、遠くの宇宙を広く写真に記録する観測を進めています。
視野があまりに広いために、研究者は得られた写真を眺めるだけでも一苦労します。
私たちはこの「ビッグデータ」を簡単に取り扱えるようにするためにソフトウエアを作る仕事をしています。
今回のお話ではみなさんにも使っていただけるツールを紹介し、日本が誇る最先端の宇宙地図を体感していただこうと思います。
銀河系とアンドロメダ銀河の衝突を、大型ドームで見てみたい。
はじめはプラネタリウム担当者の素朴な願望でしたが、新たにシミュレーションをしていただき、自然な色彩と地球視点
で映像化したら、想像以上にダイナミックで、また、その結果は意外なものでした。
2017/8/17 アメリカの LIGO とヨーロッパの Virgo 重力波検出器によって重力波が検出されました。
この日の信号はこれまでの二つのブラックホールが合体する現象に伴うものとは違い、天文学者が待ち望んだ中性子星同士の合体と思われるものでした。
なぜ待ち望んだかというと、光ることが予想されていたからです。
私たちは世界に展開された日本が運用する望遠鏡を駆使してその光を観測し、中性子星同士の合体を支持する強い証拠を得ました。
天の川銀河のかつてない高分解で広大な電波写真を撮る!
それが現在野辺山45m電波望遠鏡で進めているレガシープロジェクト「銀河面サーベイ」です。
これは満月の600倍という広大な領域の星の材料である分子雲をくまなくサーベイしようというもの。
その最新成果を紹介します。
2017年のノーベル物理学賞は,重力波の直接検出に成功したアメリカの研究グループLIGO(ライゴ)を長年率いてきた3人に授賞されることが発表されました。
重力波は昨年に初検出が報告されたばかりですが,その重要性が評価された形です。
本講演では,重力波観測までの歴史と、重力波検出のしくみ、そして、観測の現状と日本を含めた今後の展開についてご紹介します。
今年のノーベル医学生理学賞は、体内時計を作る遺伝子である時計遺伝子の研究に与えられました。
体内時計とは、1日の中の時刻を知らせてくれる身体に備わった仕組みで24時間リズムを作り出し、私たちが夜ぐっすり眠れるようにしてくれます。
時計遺伝子は、最初はショウジョウバエという昆虫を使って調べられました。
でも、なぜ、虫を使って研究したのでしょうか?
この講演では、身近なものなのに、意外に知られていない体内時計の仕組みを、ノーベル賞の研究に基づいて、わかりやすく説明します。
2017年のノーベル化学賞は、クライオ電子顕微鏡(以降、クライオ電顕)の開発に対して、リチャード・ヘンダーソン、ジャック・デュボシェ、ヨアヒム・フランクの3氏に贈られることになりました。
1980年代には不可能と思われていた生体分子の電子顕微鏡による観察を、理論に基づいて 可能と信じ数十年にわたる技術開発を積み重ねてきた3人です。
この講演会では、クライオ電顕で何を観ることができるのか、それがなぜ難しかったのか、また、日本の果たした役割や現状について説明します。
オーロラは、南極や北極の空で見られる美しい現象ですが、どのぐらいの高さで光っているか、ご存知でしょうか?
オーロラを離れた複数の地点から同時に見ると、違った形に見えます。
これを利用して、オーロラの高さや立体的な形を調べる試みを紹介し、そこから何がわかるのかを説明したいと思います。
三大流星群のひとつであるふたご座流星群が活動する時期が近づいてきました。
今回は、流星群とはどのようなものかを解説しながら、国立天文台が毎年実施している、天文現象観察・報告キャンペーンについてご紹介します。
キャンペーンでは、皆さんからお送りいただいた観察データを元に、流星群の活動を捉える試みにも取り組んでいます。
ふたご座流星群を観察するこつもお教えしますよ。
これまで、数多くのSF映画の中で、様々な「生命のいる惑星」や実に多様な「宇宙生命」が描かれてきました。
太陽系外惑星が発見されてから20年あまり経つ現在、実際の系外惑星はどのようなもので、どこまでわかってきたのか、映画の中で描かれてきた惑星と何が同じで何が違うのか、「宇宙における生命」というものに対してどのようにアプローチしているのかなど、最新のアストロバイオロジー研究のエッセンスをご紹介したいと思います。
銀河にはいくつかの種類がありますが、中でも美しい形を描くのが渦巻き銀河です。
私たちの住む銀河系も、渦巻き銀河のひとつです。それらはどのように運動し、どのように星を生んでいるのでしょうか。
電波による星間ガスの観測から、銀河系の近くの渦巻き銀河の謎に迫ります。
すばる望遠鏡は日本の国立天文台がハワイ島・マウナケア山頂で運用している世界最大級の天体望遠鏡です。
遠い宇宙から来るかすかな光を捉えるため、適切なメンテナンスが欠かせません。
特に、光を集める役割を果たす口径8.2メートルの鏡の「お化粧直し」はとても重要で、しかも大掛かりな作業です。
この秋から冬にかけて行われたすばる望遠鏡の「お化粧直し」の様子を、写真を交えてご紹介します。
我々がどこから来たのか?この問いを突き詰めると、自然と宇宙の始まりに目を向けることになる。現在の科学技術により高精度の観測が可能で、世界中でビッグバンの残光である宇宙マイクロ波背景放射の観測が行われている。さらに昔に目を向けると、ビッグバン前の宇宙が始まって0.000000000000000000000000000000000000001秒後に起きたとするインフレーション仮説の検証に迫っている。本講演では「我々がどこから来たのか?」を答えるため、どのような方法で「宇宙の始まりを観る」かについて最新の研究状況を紹介する。