2月4日@科学技術館

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本日のライブショーでは伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
主に宇宙の話題をお届けしました。
はじめに、本日の夜空の様子を紹介いたしました。沈みゆく秋の
四辺形を始め、冬の星空、しし座とそのしっぽのあたりに輝く火星を
紹介しました。次に、地球を飛び出し、本日の太陽、月、地球の
並びをシュミレーションしました。5月21日に起こる金環日食の
際の太陽、月、地球の位置関係も表示し、観察方法や注意点などを
紹介しました。その後、宇宙空間の果て、137億光年先の世界までの
宇宙旅行を体験していただきました。
「ゲストコーナー」では東京大学宇宙線研究所の宮原ひろ子先生に
お越しいただき、「太陽活動と天気」という題名でお話をして
いただきました。太陽の活動が活発な時に表面に現れる小規模な
爆発はフレアと呼ばれます。そこからは太陽風と呼ばれる高い
エネルギーの粒子が大量に吹き出します。これが地球のバリアと
なっている地磁気にぶつかると、北極や南極ではオーロラを見る
ことができます。この太陽風は天気と関係があることが分かって
きました。宇宙ではとても重い星が死んだ時に起こる超新星爆発に
よって非常にエネルギーの高い放射線が大量に飛んでいます。
それらは地球にも降り注ぎます。太陽風はこの放射線から地球を
守ってくれています。実はこの太陽風が弱まると地球に降り注ぐ
放射線の量が増え、天気が悪くなるかもしれないことが近年
分かってきました。今後は太陽の活動をみることで天気予報が
できるようになるのかもしれません。
最後に昨年の11月まで日本の古川宇宙飛行士が滞在していた国際宇宙
ステーションも紹介しました。今年6月からは星出宇宙飛行士が滞在
することになっています。
科学ライブショーユニバースでは、毎週さまざまなコンテンツを用意して
おります。皆様のご来場をお待ちしております。