5月26日@科学技術館

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本日の科学ライブショーユニバースは亀谷和久(東京理科大学)
を案内役として、ゲストに細田聡史さん(JAXA)をお迎えして
お届けしました。
まず、「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系内を飛び回りながら
惑星を太陽から近い順に紹介しました。そして、ちもんずのメンバーが
撮影した5/21の金環日食の写真と映像を紹介しました。今年は金環
日食だけでなく、6月4日には部分月食、そして6月6日には金星の
太陽面通過を観ることができます。
次に、「ライブ天体観測」ではシカゴのヤーキス天文台のビビアン
さんが撮影した土星とタイタン、黒目銀河(M64)、球状星団(M92)を
紹介しました。


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図:土星とその衛星
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図:球状星団(M92)
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図:黒眼銀河(M64)

本日の「ゲストコーナー」は「星より遠く~宇宙船を作る~」と
いうタイトルで細田聡史さんにお話しいただきました。
「遠くの星に行きたい。」誰もが思ったことがあると思います。
木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスは氷の星でマグマが
あります。もしかしたら生物がいるかもしれません。宇宙船で
是非とも行ってみたいものです。
さて、宇宙船とはどういうものを言うのでしょうか?
細田さんが考える宇宙船はエンジンを積んで自力で動けるものです。
例えば、はやぶさはイオンエンジンを積んでいました。これは
宇宙船です。このイオンエンジンの力は弱いですが、燃料が軽く
長期間動かすことができるので遠くまで行くことができます。
しかしながら、アメリカで開発されているホールスラスタはイオ
ンエンジンよりも30倍くらい力が強いそうで、日本も負けては
いられません。他にも、VASIMRという燃費がよくて非常に大きな
エンジンが開発されています。このエンジンは非常に大きいた
め国際宇宙ステーションにて実験をしなければならないそうです。
最後に核融合ロケットの構想をお話していただきました。この
ロケットが実用化されれば、光速の30%もの速さを出すことが
出来ます。
いつか、人類が他の惑星や星に行ける日が来るかもしれないですね。
7月27,28日にJAXA相模原キャンパスにて特別展示が行われます。
こちらも是非訪れてみたいですね!