本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内人を野本知理
(千葉大学)が務めました。
「分子の世界」のコーナーでは、
シミュレーションで様々な分子の様子をご覧頂きました。
今回はお酢、砂糖、食塩・・・と調味料がたくさん登場してきました。
続いては「ライブ天体観測」のコーナーです。
ヤーキス天文台のビビアンさんは、今日はシカゴではなく、
カリフォルニアから出演していただきました。
残念ながら今日のヤーキス天文台周辺の天気は曇り・・・。
リアルタイムで天体観測は出来ないという事で、
今回は既に撮っておいた写真を送って頂きました。
何枚か見せていただきましたが、その中でも特に綺麗だった写真
は『惑星状星雲』です。
これは、太陽のような大きさの星が死んだときになる姿です。
他にもリニア彗星(C2012K5)の写真なども送ってください
ました。
図:惑星状星雲(M76)
図:リニア彗星(C2012K5)
ライブ天体観測の後、1回目の上映では「太陽系の姿」を
ご覧いただきました。
太陽系から太陽が突然消えたら・・・
逆に太陽が何個も現れたら・・・どうなるのでしょうか?
ご来場いただいたお客さんに、新しい太陽の位置を決めて
もらって、シミュレーションを見てもらいました。
2回目の上映では「恒星間飛行」ということで、
太陽系に一番近い恒星のαケンタウリに行ってみたり、
光速(秒速30万キロメートルという早さです)の80%という
超高速で、オリオン座のベテルギウスという恒星まで
行ったりしました。
とても速いスピードで向かうと、周りの景色の見え方が変わり
ます。
どんな風に変わるのでしょうか・・・?
最後に「ゲストコーナー」です。
柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)にゲストでお越しいただき、
「冬のうずまき&夏のうずまき」と題してお話しいただきました。
日本では夏によく台風がやってきますよね。
宇宙から地球を見ると、台風が起きているところでは
大きなうずまきがあるのが見えます。
一方、冬にも大きなうずまきがやってくるのをご存知でしたか?
前線があるうずまきで、写真を見ると台風と比べて
しっぽのような雲があります。
激しく発達するものは『爆弾低気圧』と呼ばれ、
2012年の流行語にも入りました。
次に、アニメーションで地球の雲の動きを見てもらいました。
実は、北半球と南半球では雲のうずまきの回り方が違います。
会場の皆さんも気付くと手で回り方の違いを再現してくれていました。
これは地球の自転が関係しています。
北極を中心に地球を見ると反時計回りに、南極を中心に見ると
時計回りに回転しているのですが、これと雲のうずまきが回る方向も
同じなのです。とても不思議な違いですね。
というわけで内容盛りだくさんでお送りしました、
本日の科学ライブショー「ユニバース」。
科学技術館に来館の際には、是非ご覧下さい。
1月12日@科学技術館
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