12月21日@科学技術館

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本日のユニバースは片岡龍峰(国立極地研究所)の案内の下、オーロラ
づくしでお送りしました。
アラスカで撮られた華々しいオーロラから始まり、昭和基地で撮影された
とてもゆっくり動く珍しいオーロラも紹介しました。とてもゆっくりなのは
オーロラが地球の自転と同じくらいの速さで動いているためです。そして、
オーロラ最大の謎と言われているオーロラ爆発も紹介しました。オーロラが
一気に全天に広がる様子は圧巻でした。オーロラ爆発のあとには、脈打つ
不思議なオーロラが現れます。これも謎の一つです。
さて、オーロラはどこでどうやって光っているかご存じですか。オーロラには
地球の磁気と大気、さらに太陽からの風が必要で、地上から100kmから
400km程度のほとんど宇宙空間といえるところで光っています。シンラ
ドームでは手でつかめそうなほどオーロラが浮かびあがって見える立体
映像を楽しんでいただきました。きれいな立体映像が撮れるということは、
宇宙の影響がどれくらいまで地球に届いているかを調べることができる
ということにつながります。
本日の「ゲストコーナー」は細川敬祐さん(電気通信大学)にお越し
いただき、「地球のてっぺんに現れるオーロラを撮る!」というタイトルで
お話いただきました。
宇宙からオーロラをみると、北極点や南極点のまわりに環状に光っている
ように見えます。これはオーロラリングと呼ばれます。では、オーロラリングの
中では何も光っていないのでしょうか?細川さんはオーロラリングよりも内側
かつ最北の地域に行って、わずかな光でもとらえることができるカメラを
使って観測を行なっています。観測から、実はオーロラリングの中でも
オーロラが光っていることがわかりました。写真などでは緑色のオーロラを
よく見かけますが、オーロラリングの中では赤色がよく光っていて、また、
筋状の細くのびたものが見えるそうです。木星でも同じようにオーロラ
リングが見え、リングの中に筋状のオーロラがあるようです。まだまだよく
わからないことが多いので、解明されるのが楽しみですね。
オーロラ写真家の八重樫あゆみさんにも登場していただき、撮影したトナカイ、
オーロラ、氷河の写真を紹介していただきました。とてもきれいな写真で、
私たちもぜひとも行ってみたいですね。今年の締めは迫力ある立体オーロラの
撮影会です。みなさんパシャパシャしていました。
今年のライブショー「ユニバース」も無事に終了することができました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。ぜひ、科学技術館4Fシンラドームへ
お越しください。