3月22日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。
最初のコーナーでは今夜の東京から見える星空を眺めました。まだ冬の寒さが
残りますが、夜がふけるともう夏の星座が上がってきています。下弦の月を
拡大して凸凹な様子を見たり、火星探査機のオポチュニティから送られてきた
写真とハワイのマウナケア山の写真を見比べたりしました。とてもよく似ていて
驚きました!
「ゲストコーナー」では、束田和弘さん(名古屋大学博物館)をお招きして
「近くて遠くて不思議な国 モンゴル」というタイトルでお話していただきました。
前半はモンゴルがどのような国なのかという説明をしていただきました。草原が
広がるイメージが強いモンゴルですが、首都ウランバートルでは中国の3倍という
大気汚染問題を抱えているそうです。南部の砂漠は恐竜化石の産地として有名で、
恐竜の骨の欠片を踏みながら歩いたりするそうです。また、遊牧民が暮らすゲルの
ほとんどにパラボラアンテナとソーラーパネルが備え付けられ、テレビや冷蔵庫
など、意外と多くの電気製品もあるようです。
後半は、モンゴルの環境問題についてお話していただきました。モンゴルには
15の大規模な鉱山があり世界第1位の経済成長率を誇る一方、環境問題が深刻に
なっています。「モンゴリアン忍者」と呼ばれる川底の砂金を集める人たちは
砂に紛れた細かい金を水銀を使って取り出します。その際、水銀が蒸気になったり、
余った水銀を捨ててしまったりするため、周辺の環境を汚染しているとか。
調査の結果、土壌の水銀量は少し高いことがわかりました。科学を正しく知る
ことの大切さが分かりますね!
最後には太陽系から銀河系を越えて、宇宙の果てまで宇宙旅行をしました。
大迫力の映像で、お客様には宇宙の広がりを知っていただけたと思います。
ユニバースでは毎週土曜日に様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひお越し下さい!