4月25日@科学技術館

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本日20年目に突入した科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子
(埼玉大学)が案内役を務め、チーム埼大で上演しました。
まず、本日の星空を見ていきました。オリオン座やしし座、星座の形から
外れた木星や土星などを見つけることができました。現在の東京では、
多くの星を見ることが難しくなってしまいましたが、100年前は東京でも
満天の星空が楽しめたようです。
続いて、宇宙に飛び出して太陽系の惑星を順番に見ていきました。ハワイの
マウナケア山とそっくりな火星や、メタンの大気によって真っ青に見える
海王星などそれぞれ色々な特徴を持っていました。
そして、恒星や惑星系が誕生する様子を映像で見てから「ゲストコーナー」へ。
本日の「ゲストコーナー」では、国立天文台ハワイ観測所の工藤智幸さんを
お招きし、「すばる望遠鏡で探る惑星誕生の謎」というタイトルでお話をして
いただきました。工藤さんは、ハワイにあるすばる8.2m望遠鏡を使って、惑星の
誕生を探る研究をしているそうです。すばる望遠鏡は、東京から富士山の山頂の
テニスボールを見分けることができるほどの視力を持っています。このすばる
望遠鏡に最先端の近赤外カメラと地球の大気で起こる星の瞬きを補正する装置を
取り付けて、観測を実施します。惑星は生まれたての恒星の周りで、材料となる
ガスや塵から誕生します。すばる望遠鏡によって、この塵が渦を巻く姿や塵の中に
ある空洞、そして若い惑星を見事に捉えることに成功しました!今後はさらに
新しい装置を使って、惑星誕生や生命惑星の秘密を探るそうです。
このまま研究が進めば50年後くらいには私たちの住む地球と同じように生命を持つ
惑星が見つかっているかもしれませんね。
最後に天の川銀河を離れ、彩り豊かな銀河を遊泳しながら、地球まで戻りました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。