9月6日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、お送りしました。
まず、はじめに本日の星空をご覧いただきました。9月に入り、気温も下がって
きて段々と秋めいて来ましたが、今日の夜8時ごろには、さそり座や夏の大三角
など夏の星座が見られます。また、西の低い空には、土星と火星も見られるので、
惑星を探しに夜空を見上げてみてくださいね。
続いては地球を飛び出し、太陽系の惑星たちを順番に紹介しました。現在、
太陽系を探査するためにいくつか人工衛星が打ち上げられています。来年、
ニューホライズンズという探査機が初めて冥王星に到着する予定です。
冥王星がどんな姿をしているのか、今から楽しみですね。そして、太陽系から
どんどん離れて、天の川銀河を眺め、宇宙の果てへ。一つ一つの銀河には
数千億個の星があると思うと、宇宙の広大さを感じますね。
さて、次のコーナーは「重力の不思議」のコーナーです。地球が太陽を周る
速さが変わったら?太陽系から、ある日突然太陽が無くなったら?など、
コンピュータだからこそできる実験をしました。みなさんも、その答えを
たしかめに、ユニバースに来てくださいね。
そして、最後は「ゲストコーナー」です。本日は、ハワイにいる藤原英明さん
(国立天文台ハワイ観測所)とインターネットで中継して「すばる望遠鏡 季節の
話題」と題して、お話ししていただきました。ハワイは、日本から6400kmも
離れていて、時差は19時間もあります。すばる望遠鏡はハワイ島のマウナケア
という4200mもある山の上にあります。マウナケアの山頂は天文学の観測に
適した環境で、観測天文学の聖地と呼ばれることもあります。すばる望遠鏡は
鏡の直径が8.2mもある巨大で精密な望遠鏡です。本日は、マウナケアの山頂の
景色やすばる望遠鏡の中などを全周天画像を交えながら藤原さんに紹介して
いただきました。最近のすばる望遠鏡の成果として、くじら座の方向にある
天体についてお話していただきました。すばる望遠鏡では宇宙が生まれてから
最初にできた星の痕跡を残す、いわば「宇宙の二番星」の観測に成功したそうです。
このような星を観測することで、宇宙の初期の姿を明らかにすることにつながります。
これからも、すばる望遠鏡の最新成果にご期待下さい!
ユニバースでは、臨場感あふれる画像をつかって、宇宙の最先端の話題を紹介
しています。ぜひ、科学技術館にお越し下さい。