11月21日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役に矢治健太郎
(国立天文台)、ゲストには下井倉ともみさん(東京学芸大学)を
お迎えしてお送りしました。
まずは「太陽系の姿」のコーナー。シンラドームに映し出された
太陽系の間違い探しから。軌道の線が描いてあったり、惑星が
太陽より大きかったりと、実際の太陽系とは違うところがありましたね。
そして、水星、金星、地球と内側の惑星から順に迫って見ていきました。
木星では大赤斑を目印にして、自転周期を観察。
木星の自転周期は10時間、意外と短いことに驚きです。
そのあとは可視光線など3種類の波長で観測した現在の太陽の姿を
紹介しました。
さらに、11月3日にISSが太陽の前を通過した画像も紹介しました。
ISSが太陽の前を通過する時間はなんと1秒以下なのだそうです。
そして、地球に着陸して、アンドロメダ座、ペガスス座やくじら座など、
秋の星座を星座神話のお話とともにお届けしました。
「ゲストコーナー」は「星団の誕生を探る」と題して、下井倉さんに
星団や星雲がどのように生み出されるのかについてお話しいただきました。
私たちの住む天の川銀河を横から見てみると、黒い部分がありましたね。
この黒い部分は一体なんなのでしょうか?
この正体を明らかにする鍵となるのが星団や星雲が発する光です。
光には紫外線や赤外線などの人間の目には見えないものがあります。
下井倉さんは、その中でも電波と赤外線を使って謎の黒い部分の正体を
探っています。この黒い部分、名前を暗黒星雲といい、黒く見えるのは
後ろにある星の光を吸収しているからなのだそうです。
では、何が光を吸収しているのでしょうか?
野辺山の45m電波望遠鏡を用いて観測を行うと、一見何もないように
見えるその部分にはガスと塵が集まっていることがわかります。
つまり暗黒星雲を作り出しているガスや塵が光を吸収しているのです。
ガスや塵が集まると星が形成されます。実は、暗黒星雲は星が生まれる
場所というわけです。
今後、新しく星が生まれる姿が明らかになるかもしれませんよ!
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストを
お招きして、科学にまつわる最新の話題をお届けしています。ぜひ、
科学技術館F4シンラドームへお越しください。