1月16日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストにSF作家の菅浩江さんをお迎えしてお送りしました。
本日は「太陽系の姿」からスタート。惑星たちを順番に見ていきました。
そして地球へ着陸し、今晩見える星空の紹介です。
夜中には冬の星座たちでにぎわっています。都会の空は明るいので星座を
確認するのは難しいですが、1等星を手がかりに探してみてください。
また、高度が低いので見つけにくいのですが、南の地表近くではカノープスも
輝いています。
さらに明け方には金星と土星が近い位置に並んでいるのを見ることができますよ。
そしていよいよ本日の「ゲストコーナー」へ。
菅浩江さんには「SF大好き!『放課後のプレアデス』の世界から」という
タイトルでお話をしていただきました。
菅さんは1981年に作家デビューをし、「永遠の森 博物館惑星」などの作品で
賞を受賞しています。2015年にはテレビアニメ「放課後のプレアデス」の
ノベライズを担当しました。
菅さんは文章を書くこと、科学の仕組みを知ることが好きだったことがきっかけで
SF作家をになったのだそうです。
ここから、タイトルにもある「放課後のプレアデス」に焦点を当てて
お話しいただきました。
中でも、菅さんお気に入りなのが土星の登場する第5話。
ここで描かれている土星は国立天文台の協力のもと、最新のデータを用いて
います。一枚板のように見える土星の環はウェイク構造というつくりで、
拡大してみると縞模様の筋のようになっています。そのウェイク構造の
シミュレーションがシンラドームで初公開されました。アニメ上でもこの構造が
しっかりと描かれていましたね。
そして太陽の近くを飛び回るシーンのお話の紹介では
国立天文台でつい先日撮影された実際のプロミネンスの映像も見ました。
プロミネンスの温度はおよそ1万度。キャラクターがプロミネンスを通過するときに
「熱い」と言っているそうなのですが、実はその周りに広がるコロナの
温度のほうが高くなんと100万度。小説化する際にはこのシーンが
問題の無いように工夫を加えたそうです。
最後に菅さん自ら作成した3D映像をドーム上に上映しました。
この映像では、「放課後のプレアデス」の登場人物である「いつき」の
声を担当している、声優の立野香菜子さんがサプライズで生声を当ててくださいました。
菅さんはこのような映像で、いつかプレアデスのキャラクターたちに
プラネタリウムの案内をしてもらいたいとお話しされていました。
本日のライブショーは2回とも満席!感想にはSFと本物の科学のコラボが
面白かったとの声が多く寄せられました。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。ぜひ、科学技術館
4階シンラドームへお越しください。