2月25日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに高木俊暢さん((一財)日本宇宙フォーラム)をお迎えしてお送りしました。
まずは今週のホットな話題から。先日NASAが発表したのは、
太陽系から約40光年離れた場所に7つの地球サイズの惑星が見つかった!という驚きの
ニュースでした。そのうち3つは、海がある可能性があると言われており、地球外生命の
可能性も?ということでますます今後の研究に目が離せません。
では、わたしたちの太陽系にはどのような惑星があるでしょう?
「今日の太陽」と「太陽系の姿」のコーナー。太陽系の中心は太陽。「今日の太陽」の
画像では黒点がはっきりと見られましたね。その周りを回る水星、金星、地球、火星、
木星、土星、天王星、海王星。10年前に「惑星」ではなくなった冥王星についても紹介しました。
そして「本日の星空」のコーナーへ。19時の南の空にはオリオン座やおうし座をはじめとする
冬の星座を見ることができます。南の空の地平線付近にはカノープスも見られます。
冬は1等星が多いのが特徴的ですね。夜の22時頃の東の空には、木星も見られます。
続いて本日の「ゲストコーナー」。ゲストの高木さんに「赤外線で探る銀河」と題して
お話しいただきました。
赤外線天文衛星「あかり」は遠くの銀河のようすを赤外線によって観測しています。
銀河に近づいてよく見てみると、たくさんの星々や星雲を見ることができます。
ふだんわたしたちが見ているのは「可視光」と呼ばれる光。赤外線を利用すると、
どのような良いことがあるのでしょう?
赤外線には大きく分けて2つの利点があることを教えていただきました。
1つは、赤外線によって温度を見分けられることです。
例えば、可視光では缶コーヒーの温度を判断するのが難しいですが、赤外線で見ると
温度の違いを知ることができます。もうひとつは、隠されたものが見えるようになることです。
例えば、じゃんけんの手を黒の「覆い」で隠した状態のまま赤外線で見ると、どんな
手の形をしているのかがわかってしまうのです。
赤外線天文衛星「あかり」は金色の反射材により天体からでている赤外線をあつめます。
赤外線をあつめれば、星間ガスによって隠れていた銀河の一部を見ることができるのだそう。
あの有名なアンドロメダ銀河も、可視光で観測したものとはまた違った姿をしているのです。
人間では見えない光を利用して、銀河のさまざまな姿を見ることができるのはおもしろいですね!
科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。