12月11日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、平松正顕(国立天文台)が案内役を務めました。

最初は「本日の星空」のコーナーから始まりました。夜6時の南西の空には金星、土星、木星が同じくらいの間隔で並んでいます。金星は月と同じように満ち欠けをしていて、今夜は三日月のように細い形の金星を見ることができます。南の空には代表的な秋の星座のペガスス座とみなみのうお座、東の空には冬の星座のおうし座が見えます。さらに時間が進み9時頃になると見ることのできる、オリオン座やふたご座も紹介しました。

ふたご座といえば、ふたご座流星群が12月14日頃にピークを迎えます。流れ星を見るときのコツは、「できるだけ暗い場所で見る」こと。もしベランダで見る場合は、部屋のカーテンを閉めて明かりが漏れないように、そして街灯が少ない場所で空を見ると、流れ星を見つけやすいです。2つ目のコツは、「空の広い範囲を見渡すことができる場所で見る」こと。3つ目のコツは、「15分以上空を眺め続ける」こと。人間の目では急に明るい場所から暗い場所に行くと、すぐには暗い星が見えません。最低でも15分くらいは外に出て目を慣らすと、暗い流れ星も見つけることができます。もし13日・14日の天気が良ければ、できるだけ暖かい格好で、ぜひ夜空を眺めてみてください。

続いて、地球を飛び出して「太陽系の姿」のコーナーへ。太陽系の惑星を内側から順番に紹介しました。ドームに映し出しているコンピュータグラフィクスの映像では、見やすいように惑星を大きく表示しています。ですが、実際の宇宙に広がっている惑星たちはもっと小さく見えます。

太陽系を200億分の1のスケールに縮めてみるとどう見えるのでしょうか?次の「実感太陽系」のコーナーへ移ります。たとえば太陽を約7cmのボールとすると、なんと地球はボールペンの先の0.6mmくらいの大きさになります。シンラドームの真ん中に太陽のボールがあるとすると、金星はシンラドームの端の壁を、地球はシンラドームを出てすぐの場所を回っていることになります。そして、木星は科学技術館のフロアいっぱい、土星は科学技術館正面の交差点、冥王星は武道館の上にあるタマネギのような形のオブジェあたりを回っています。木星や土星などの惑星まで探査機を飛ばしていくのは、とても大変で遠い旅であることがわかります。天体の大きさや距離を身近なスケールで見ることで、宇宙の大きさを体感しました。

最後の「銀河宇宙の世界」のコーナーでは、太陽系を離れ、天の川銀河も飛び越え、様々な銀河を通り抜けて、宇宙の大規模構造までの様子を紹介しました、再び地球に戻ってきたところで、今回のライブショーを終えました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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