本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
お送りしました。
本日は大雪で、14時の回のみの上演となりました。お足元の悪い中、
ご来場下さりありがとうございました。
まずは、太陽系を飛び回り惑星を1つずつ見ていき、冬の星座を中心に
今日の星空、そして最近元気な太陽の様子をご覧いただきました。
「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のビビアンさんとインター
ネットでつないでお話しました。今回はM83という渦巻き銀河と、
ヤーキス天文台の建物を一緒に写した星空の写真、そして小惑星の
画像を送っていただきました。ヤーキス天文台からも、冬の代表的な
星座であるオリオン座がよく見えていました。小惑星は、時間を
置いて写真を撮ったものをアニメーションにして、小惑星が星々の
間を縫うように動いていく様子がわかりました。
図:ヤーキス天文台とオリオン座
図:小惑星朝比奈
「ゲストコーナー」は、臼田知史さん(国立天文台TMT推進室)を
お招きして「超巨大望遠鏡TMTプロジェクトいよいよスタート」
というタイトルでお話いただきました。
TMTは口径が30メートルの超巨大望遠鏡で、ハワイのすばる望遠鏡の
となりに2021年度に完成予定です。とても大きい望遠鏡のため、主鏡は
六角形の鏡を492枚も並べて作ります。いくつかの国と共同で製作
していますが、日本は望遠鏡本体、主鏡と観測装置などを製作しています。
本日はTMTの完成予想動画も紹介していただきました。TMTでは、
すばる望遠鏡で見つけた天体よりもさらに遠くにある天体を観測して、
宇宙で初めてできた天体を調べるそうです。遠くの天体を観測することで
銀河の誕生や進化の謎を解き明かしたり、近年多く見つかっている太陽
系外の惑星の大気を調べて、第二の地球を探したりするそうです。8年後の
完成が今から楽しみですね。
ユニバースでは毎週土曜日に様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひお越しください!!