5月10日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。
最初のコーナーでは本日の星空を眺めました。19時半ごろの空は西の空に木星と
冬の星座が、南には火星と月、そして土星が輝いています。春の星座である
おとめ座のスピカや、日本では麦星と呼ばれるうしかい座のアルクトゥールスとの
色の対比が綺麗ですね。夜半すぎには、夏の大三角もあがってきます。そろそろ
夏です。残念ながら、東京の夜空では星があまり見えません。そこで、天文学者
たちは、海を越えて高い山の上に天文台を作っています。
本日の「ゲストコーナー」では、日本の誇るすばる望遠鏡とALMA望遠鏡の観測所、
シンラドームを結ぶ3元生中継でお送りしました。まず、藤原英明さん
(国立天文台ハワイ観測所)に「すばる望遠鏡観測室からアロハ!」という
タイトルで、標高4200mのハワイ・マウナケア山頂からお話していただき
ました。すばる望遠鏡は口径8.2mの鏡を持った、世界最大級の望遠鏡です。
日本から来た研究者たちが観測している様子を映像で写しながらご紹介
いただきました。
中西康一郎さん(国立天文台/合同アルマ観測所)には「アルマ望遠鏡 アタカマ
砂漠の観測室から」というタイトルでお話ししていただきました。アルマ観測所には
60台を越すパラボラアンテナがあり、これらをあわせて一つの大きな電波望遠鏡と
して使います。国際色豊かな研究所の観測風景や、研究の内容についてお話して
いただきました。中西さんはスターバースト銀河と呼ばれる、天の川銀河に比べて
10~1000倍ほどの星を作る銀河を研究されているそうです。成果が発表される
日が楽しみですね。
その後、地球からはなれ、太陽系の惑星や小惑星帯を近くまで見に行きました。
太陽系から離れ、銀河系や、様々な形の銀河、宇宙の果てまでの宇宙旅行をした後、
地球の東京まで帰ってきました。土星の環をくぐり、太陽系外縁天体の群れを
通過すると客席からは歓声があがっていました。
ユニバースでは毎週土曜日に天文学を始め、様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひ3Dで飛び出す宇宙の世界をお楽しみください!!