5月3日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は片岡龍峰(国立極地研究所)が
案内役を務め、上演しました。オーロラ特番ということもあり、満員のお客様を
お迎えしての上演となりました。
オーロラ特番ではまず、全天のオーロラの映像をご覧いただきました。その後、
オーロラの仕組みやオーロラを作るのに必要なもの、オーロラはどこで光っているか
などについてクイズを通して説明しました。オーロラを作るには、太陽風・地磁気・
大気の三つが必要だそうです。最後に、オーロラの立体映像をご覧いただきました。
「ゲストコーナー」はダブルゲストでお送りしました。一人目のゲストは福田陽子さん
(東京大学大学院理学系研究科、第54次南極地域観測隊越冬隊)をお招きし、「南極・
昭和基地ってどんなところ?」というタイトルでお話いただきました。
秒速34.5mのブリザードの映像に驚いているお客様もいらっしゃいました。その後、
昭和基地までの行き方や観測隊のお仕事、昭和基地のバーチャルツアー、基地での食事、
昭和基地で見られる動物について映像を流しながらお話いただきました。福田さんは
オーロラの観測のために滞在していたそうですが、気象や地震の観測、通信士、大工、
設備の修理をする方など他にもたくさんの仕事があります。昭和基地のバーチャル
ツアーでは、昭和基地内の様子が実際にそこにいるようによく分かりました。
二人目のゲストは柴山拓也さん(名古屋大学)をお招きし、「母なる太陽のちょっと
こわい話」というタイトルでオーロラが起きる原因でもある太陽フレアについて最新の
研究をお話いただきました。
大きなフレアが起こると衛星が大気圏に落ちてしまったり、変電所の変圧器が大破して
しまったりすることもあるそうです。フレアの規模とどのくらいの頻度で起こるかを
表したグラフと、太陽に似た星の明るさの変化(40日間)を表したグラフを見ながら
説明していただきました。太陽に似た星を八万個観測して、研究したそうです。その
結果1000年に一回程度、通常の100倍のフレアが起こるとわかったそうです。そう
いったフレアがもし太陽で起こったらどうなるのか、今も研究を進めているそうです。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の話題をお送り
しています。ぜひお越し下さい。