本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、お送りしました。11月に入り、ずいぶん肌寒くなりました。本日は
あいにくの雨でしたが、たくさんのお客さまをお迎えしての上演となりました。
まず初めはそんなお昼の科学技術館前の様子から時間を徐々に進め、本日20時の
星空を紹介しました。東京の街明かりや曇りでなかなか見えない星空が見えるのも
ここシンラドームでならでは!季節はすっかり秋ですが、西の空にはまだ夏の
大三角が見えます。そして南へ方角を変え、頭上を見上げると秋の四辺形である
ペガスス座が、さらに東にはすでに冬の星座であるオリオン座、ふたご座などが
顔を出しています。これからどんどん寒くなりますが、夜には移り変わる季節の
星座を楽しんでみてはいかがでしょうか。
さて、今度は地球を飛び出し、宇宙から私たちの住む地球、そして太陽系を見て
いきました。太陽系にはみなさんのよく知る惑星の他にも様々な天体がありました。
太陽系からどんどん離れていくと今度は星座を形作る恒星が見えてきます。同じ
星座を形作っていても、それぞれの恒星と地球からの距離は実はばらばらで
あることが分かったと思います。天の川銀河、宇宙の果てまで遠ざかっていくと、
みなさんから思わず驚きの声が上がりました。
本日の「ゲストコーナー」には平松正顕(ひらまつまさあき)さん(国立天文台
チリ観測所)をお招きして、「アルマ望遠鏡で見る星と惑星の誕生」という
タイトルでお話いただきました。望遠鏡というと、のぞいて星を見るイメージが
ありますが、アルマ望遠鏡は66台のパラボラアンテナで構成されており、宇宙から
やってくる目に見えない電波をキャッチすることで観測を行っています。南米チリの
アタカマ砂漠、標高5000メートルに設置されており、夜には満天の星空が見える
そうで、本日は平松さんが撮ってくださった写真を見せていただきました。
天の川までくっきり見えてきれいでした。この望遠鏡による観測で銀河や惑星系の
誕生の謎や私たち生命がどこから来たのかなど様々な研究がされているそうです。
光では見ることの出来ない銀河や生まれたばかりの星の観測に役立っています。
アルマ望遠鏡は2013年に本格観測を開始したばかり。これからの成果に期待ですね!
最後のコーナーでは太陽系の惑星たちの動きに注目してみなさんと様々な実験を
行いました。大きさも早さもばらばらな惑星たち。もし太陽が消えたり増えたりしたら
惑星たちはどうなってしまうのでしょう。ぜひ、確認しに来て下さい。
科学ライブショー「ユニバース」では毎回宇宙や科学に関する楽しい話題をお届け
しています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。
11月1日@科学技術館
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