1月31日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め
上演しました。
まず最初に、現在の空を見ました。望遠鏡で太陽をみると、少し大きな黒点が
見えますね。最近の太陽はフレアも見え、ちょっと元気なようです。次に、今日の
夜空を見ました。午後8時にはオリオン座やおうし座、冬の大三角、そして近くには
ラブジョイ彗星が見えています。さらに、おうし座には、かに星雲が見えます。
かに星雲は平安時代に超新星爆発を起こし、「客星」と呼ばれて文献に残っています。
次に、太陽系の姿、そして天の川銀河を眺めていきました。数千億もの星からなる
銀河では、星の誕生と死が繰り返されています。ライブショーの中では星の最期の
超新星爆発の動画を紹介しました。ダイナミックにガスが撒き散らされていく様子が
わかりました。
本日の「ゲストコーナー」では、岩本 弘一さんと中田 めぐみさん(日本大学理工学部
物理学科)にお越しいただき、「重力波について」と題してお話していただきました。
まず重力について、ニュートンの万有引力の法則やアインシュタインの相対性理論に
ついてご紹介いただきました。次に、重力波が生まれる仕組みやガンマ線バースト
という現象が起きる仕組みについて、図やグラフなどを用いて説明していただきました。
超新星爆発よりもさらに大きな爆発であるガンマ線バーストであっても、そこから
放たれる重力波は非常に小さく、まだ捉えられていません。そこで、重力波を観測
するための望遠鏡が世界中でいくつか建設されており、日本でも岐阜県に重力波
望遠鏡「KAGRA」の建設が始まり、2017年の本格観測開始を目指しているそうです。
今から完成が待ち遠しいですね。
最後に、数千億の銀河を遊泳しながら、地球まで戻ってきました。科学ライブショー
「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。