6月18日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を
務め、ゲストに鈴木裕行さん(元筑波大学大学院)をお迎えしてお送りしました。
まず初めは「太陽系の姿」のコーナーから。3Dの宇宙を飛び回りながら水星から
順番に太陽系の惑星たちを見ていきました。木星では「大赤斑」を目印にして、
木星の自転周期を探るクイズに挑戦。さらに国立天文台と太陽観測衛星「ひので」で
観測された最新の太陽の様子を確認したあとは、地球に降り立ち「本日の星空」
コーナーへ。しし座の近くにはさきほど紹介した木星、さそり座の近くには明るく
輝く火星や土星が見えました。
その後再び、宇宙へ飛び立ち、太陽系から離れていくと、地上から見えていた星座の
形がどんどん崩れていきました。さらに、天の川銀河全体を見渡すと、星座を形作る
星々は比較的太陽系の近くに位置していることがわかります。
さらに天の川銀河から遠く離れると、たくさんの銀河たちに囲まれました。
銀河の中には銀河同士の衝突・合体によって生まれるものもあります。そこで、2つの
銀河をぶつけて新しい銀河を作るコンピュータ・シミュレーションをみなさんと
見ていきました。
この様々な銀河の形や色について、「ゲストコーナー」では鈴木さんに
「宇宙にあふれる「銀河」~みんな違ってみんないい~」というタイトルで
さらに詳しく解説していただきました。様々な銀河の共通点や規則性を用いると
楕円銀河・レンズ状銀河・円盤銀河の3つに大きく分類することができるそうです。
さらに形によって色も違うということがわかりました。例えば楕円銀河は赤っぽく、
円盤銀河は中心は赤色、外側は青色をしています。星は生まれときは青色ですが、
年をとるにつれて赤くなります。つまり、楕円銀河は年をとった星が多く、円盤銀河は
中心は年をとった星、外側は若い星で構成されているということがわかります。
何十億年とかけて多くの銀河が合体・衝突を繰り返した結果、現在観測できる
様々な形の銀河が形成されたということでした。
しかし、銀河には未だに多くの謎が残されているそうです。銀河の分布に
規則性がある理由や、実際にどのような銀河が衝突・合体を繰り返すと楕円銀河
や円盤状銀河のような形になるかなどはわかっていません。
今後さらに研究が進み銀河の謎が明らかにされていくのが楽しみですね。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。