10月29日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
ゲストに山岡均さん(国立天文台天文情報センター)をお迎えしてお送りしました。
まず初めに映し出されたのは昼の空と太陽の観測画像。
よく見てみると、シミのようなものが…。これは黒点と呼ばれ、太陽の表面温度(6000度)
よりも低いため、少し暗く見えます。さて、黒点の温度は?答えは…記事の最後に!
時間を進めて、東京の夜空へ。幾つ星が見えるでしょうか。暗くなったら空を見上げて
みてください。夕方にはまだ夏の大三角形が天頂に見えます。すべての星座線を
結んでみると、線の外に星がちらほら。
それは夜空を惑う星、惑星です。この時期は土星と火星、そして金星が明るく輝いています。
さらに夏の代表的な星座であるはくちょう座では太陽の1/100から20倍もの重さの星が
生まれていたり、さそり座の近くにケプラーが見つけたとされる超新星があったり、
こと座にはガスを撒き散らしながら死んでいく星があったり…と、見どころ満載です。
ここで、本日の「ゲストコーナー」
山岡さんに「新しい星の見つけ方」というタイトルでお話をしていただきました。
ニュースなどで「新しい星を発見!」と耳にすることがありますが、これは一体どのようなこと
なのでしょうか。
実はこれ、今まさに星が生まれたということではなく、新たに見つかったという意味なのです。
新たに見つかった星とは、地球や太陽方向に近づいた彗星や急に爆発して明るくなった
星たちとのこと。観測日時が違う画像を見比べて、前よりも明るくなった星が見つかると、
「新しい星が見つかった」ということになるのです。
続いて、「太陽系の姿」へ。3D宇宙を遊泳しながら、太陽系の惑星たちを順に見ていきました。
特に話が弾んだのは火星。火星探査車、キュリオシティが調査したところ、昔は水が豊富に
あったと考えられる石や砂が見つかったようです。
さらに太陽系の外の惑星として、太陽から一番近いαケンタウリの周辺を調査したところ、
惑星らしき兆候が見つかっているとのこと。
そして、銀河系を離れて「宇宙の果てへ」。たくさんの銀河が網の目状に散らばっている
ことがわかりました。宇宙の大規模構造を眺め、私たちの地球に戻りました。
とても大きな宇宙ですが、生命が見つかっているのはまだ地球しかありません。
これから研究が進んでいくと、もしかしたら新しい生命に会えるかもしれませんね。
科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。
★黒点の温度の答えは…約4000度でした!