5月27日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」では平松正顕(国立天文台)が案内役を務めました。

はじめの「本日の星空」のコーナーは春の星座と惑星の話題から始まりました。
本日の20時頃には北斗七星からうしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカをつないだ春の大曲線やアークトゥルス、スピカにしし座のデネボラを加えた春の大三角を見ることができます。
また、さらに時間を進めて本日の23時ごろには夏の星座や天の川が見え始めます。この時間には織姫星として知られること座のベガと彦星として知られるわし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブによってつくられる夏の大三角も見ることができます。

次のコーナーでは北斗七星の近くの銀河であるM101で最近起こった超新星爆発について説明しました。
この超新星爆発は地球から2000万光年ほど離れた場所で起きたもののため肉眼で見ることはできませんが、望遠鏡を使えば観察することができます。超新星爆発は太陽の10倍以上の重さを持つ星が寿命を迎えた際に爆発する現象で、なかなか見ることのできない珍しい現象です。この超新星爆発は日本人である板垣公一さんが最初に発見しました。

さらに次のコーナーでは宇宙へと飛び出し、太陽系の惑星紹介から入りました。
その後、最近ニュースになった木星に注目して説明しました。木星ではここ3カ月ほどで次々と衛星が見つかっており、今では146個ほどの衛星が報告されています。またその中でも特に大きい4つの衛星はガリレオ衛星と呼ばれています。このガリレオ衛星のエウロパ、ガニメデ、カリストは表面が氷に覆われており、その氷の下には海があるのではないかと予想されています。そんな木星の衛星を調査するための探査機JUICE(ジュース)が今年の4月に打ち上げられ、その様子を動画でお見せしました。この探査機が木星に到達するのは約8年後になるそうです。

最後に天の川銀河の様子と宇宙の大規模構造の説明をして、地球に戻りました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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